本のこと

vaingloryもシャドバもアップデートがきているけどなんかやる気がでないので好きな本のことを書こう。たぶん5冊くらい。カッコ内は作者。

 

・告白 (町田康)

明治時代、大阪で起こった大量殺人事件をモチーフにしている。言葉の音が心地いい。結構長い。砕いた言葉、ユーモラスな言い回しで細かい心情を描写していて、普段読書をしない人でも読みやすいと思う。ただ結構長い。あと史実を題材にしているから「このあとどうなるのかな」的な高揚はない。展開を楽しむというよりは登場人物の心情を味わう類のもので、いわゆる純文学というやつに分類されると思われる。とにかくリズムがいい。

 

・我らの狂気を生き延びる道を教えよ(大江健三郎)

ノーベル賞作家の短編集。大江健三郎のことは小説を読むまでは「よく知らないけど権威あるちょっと難しいやつなんだろう」と思っていたけど、そんな堅苦しいやつじゃなかった。というかむしろちょっと頭ヤバいんじゃないかなと思う。時期によって結構文体が変わるみたいで、後期のはあんまり読んでいないけど初期と中期のこれとで言えばこっちの方が奇抜で面白い。結構読みづらいけど慣れたらハマる。

人の心の核で熱を放つ狂気、強いこだわりや強迫観念についての短編集。

 

ドグラマグラ(夢野久作)

どっかの出版社がつけた「読んだら精神に異常をきたす」というまとめブログレベルの三流コピーが一人歩きして都市伝説的な評判に変容している小説。表紙が卑猥。段落ごとにガラッと文体が変わるし構成も少しややこしいので、普段あまり本を読まない人にとってはかなり読み辛いと思われる。事前に全体の構造とそれぞれの段落の概要を掴んでいると読みやすくなるかもしれない。

推理有り、ホラー有り、ラップ有り、親子愛有りの超エンタメ作品なんだけど、上記の理由からエンタメとは受け取ってもらえない。めっちゃ面白いのにな。

 

眠くなってきたらからあと何冊かタイトルと著者名だけ書いて終わりにする。

 

・河童(芥川龍之介)

煙か土か食い物(舞城王太郎)

ナインストーリーズ(J・D・サリンジャー)

・太陽を曳く馬(高村薫)

 

まだあるけどキリがないからこの辺で。

最近本を読んだらすぐ眠くなるんだよね。

おやすみ。