AC6やったから感想書く

もう1ヶ月以上昼夜逆転していて、真夏の暑い時期なら日中の苛烈な暑さを凌ぐためと嘯くことが可能だったが、ちょっとずつ涼しくなってきてその言い訳も苦しくなるのが見えてきたので昼に寝ないようにしたいと考えている。

なんか手を動かさないと知らない内に横になりソッコーで寝るので、AC6の感想を書く。

とにかく眠らないことが目的なので冗長になることが予想される。

 

よかったとこ

・かっこいいロボットが高画質で見れる

前作のAC5シリーズは約10年前PS3での発売だったので、グラフィックの進化に驚いた。

昨今のAAAタイトルはどれも綺麗で、写実的なアプローチの作品の場合はマジで現実じゃんって感じだがその感じでかっこいいロボットが飛び回ったり爆発したりするんだからかっこいいに決まっている。

その時の最新を評価する際はなんでも過去の何かと比較されるので、2008年PS3で発売のACfAをプレイしていたときは2004年PS2で発売のACNXと比較して「うはwwwリアルwww」となっていたが、AC6に関してはもはや笑いもでない。とにかくかっこいい。

 

・ストーリーがわかりやすい

誰が何のために何をやっているのか、だいたいわかるようになっている。

そんなものは物語を扱うのであれば当たり前だろうと感じる人もいるかもしれないが、最後までなんで武器を振り回していたのかわかんなかったという感じのゲームをよく作っている会社なので、同社タイトルのなかでは比較的ポップなストーリーテリングと言える。

が「なんでこいつここにいるんだ?よくわかんないが理由があるんだろう」ってレベルの、一応物語は気持ちに入ってはくるものの疑問は残るみたいなとこについては考察するための文書が収集要素としてあり、変態ファンやyoutubeないしTwitterのビューを稼ぎたい人達向けに謎解きを用意しているのはバランス感覚が素晴らしく今風だとも言える。

 

・キャラクターの外見が描写されない

はっきり言って平生よりいかにえっちな見た目のキャラクターと出会えるか血眼で生きている自分がこんなことを言っているのが不思議でならないが、キャラクターの生身の見た目がほぼ描写されない(作中に存在する画家STVが書いたとされる解像度の低い人物画はある)のが素晴らしい。

これはACシリーズの伝統なので今作のよかったところで改めて書くようなところではないが、今作も伝統が踏襲されている上に、上記人物画などの試みも成功していると感じるので書く。

網膜と脊髄と性器がホットラインで繋がっている僕が言動や機体の構成、記録から人物を想像する理性的な楽しさを感じる為には見た目の描写を奪うしかないので大変助かっている。

生身の見た目が描かれないので想像の見た目を描いてアップしている人がいるようで、それに対して「作中に登場する人物画と明らかな乖離があるイラストをアップするのはいかがなものか」と言う人もいるようだ。僕は二次創作のエロ同人を楽しむことができる教養があるのでそういう画像が目に入っても困らない。原作で触れた世界の衝撃は細部を忘れたとしてもいつまでも心に残るので人がどんなふうに書いても壊れない。他人がどう書いていようが関係ない。

 

適度な操作性

NシリーズまでのACはブースターを使用するあらゆる移動にENを消費していて、効率よく移動しようと思ったらちょっとブースターを吹かしてふわっと浮いて移動、ふわっと浮いて移動を繰り返していた。いま見たらはっきり言ってダサい。

4シリーズはクイックブーストやクイックターン、アサルトブーストが実装されてめちゃくちゃスタイリッシュになったが、それらを多用するアセンを組むのが容易、というか多用するのが当然という感じで、僕はこのシリーズが1番好きだが、あまりに高速戦闘過ぎて現実にロボットを動かしている感じは希薄だった。

5シリーズは正直ちゃんとプレイできていないが、4の高速戦闘から一転して、戦闘モードとか索敵モードとか操作の系統を切り替えるシステムになっていて、おれロボット動かしてるぜ感はあったが、4と比べるともっさりしていた。

で、6だが、通常の移動に使用するブースターはEN消費がないので普通に移動しているだけでかっこいい、クイック系の操作はあり爽快感はありつつも4シリーズほどはEN消費の関係で多用が難しく、モード切り替えなしで使用可能なレーダーで障害物の裏に隠れている敵やアイテムを探すことができロボットを操作している感もある。

どっちつかずとも言えるがあらゆるニーズに応える昨今の風潮から言えば完璧で、実際に楽しい。すでに書いたがいまでも4シリーズの操作系が1番好きではあるが、6の適度な操作性もかなり楽しかった。

 

よくなかったとこ

・ボスの攻略が単調

バリアを張ってたり一部の部位以外はほとんどダメージが通らないなどのバリエーションはあったが、だいたいどのボスも接近していれば安全で、それが地上なのか空中なのか、地上と空中を行き来するのかくらいしか違いがなかった。

積極性が評価される戦闘システムは好きだがもうちょい緩急あってもいいかなと感じる。

が、これを思うのはACをプレイしていないあいだにダクソやブラッドボーンをやっていたからかもしれない。アクション面での攻略を重視しすぎるとアセンで解決する喜びが減りかねないのでACの調整としてはこんなもんなのかなとも思う。

 

・悲壮感メガ盛りのBGM

爽快感のあるBGMや歌付きのノレるBGMがほとんどない。物語や舞台設定的に悲壮感や荒廃感を演出するBGMが多いのは納得するがそれにしても重い。後半は鳥肌が立つほど素晴らしいBGMがたくさんあるけど、爽快感とは無縁だった。せっかく機体の操作が快適になってかっこよく動くんだからノレるBGMももうちょっと欲しかった。

 

・ルート分岐の荒さが物語を邪魔している部分がある

物語上「選択する」という行為が尊いものと描かれているがエンディングへのルート分岐が雑で、後半の選択ミッション1つが条件になっているだけであとは周回していくなかで前回発生しなかったイベントを消化したり前回選んでいない方に進むだけで別のルートに進むことができ、「いままでの選択は一体……何のために……」という虚無感に襲われることがあった。

作中で「選択」を重要なキーとするのであれば、ゲームプレイにも反映されていないと物語を味わう際にノイズになると感じる。

一つのタイトルに割く可処分時間が限られがちな昨今に鑑みると適当な仕様であるよなあとも思うが、それなら「選択」云々はもうちょい控えめにして欲しい。

 

おわり

書ききれていないことがたくさんあるのでまたなんか書くかもしれない。

ネガティブなことも書いたけどめっちゃ楽しんだしまだ楽しんでプレイしている。

ACシリーズとして、フロムゲーとして、ゲームとして、傑作の部類に入るんじゃないかと思う。

 

1時間半くらい手を動かせた。夜までもうちょっと寝ないで頑張る。

僕が勝手にVGを調整するコーナー

vaingloryをプレイしていて「こういう調整をしたほうがいいんじゃないか?」ってのは、誰でも思うことがあると思うんですよ。僕はしょっちゅう思います。しかしまあたぶんというか高い確率で僕にはセンスがないし知識も乏しいので、ああ、ゲームにハマってるやつほど言う単なる文句や愚痴のあれだなとお目こぼしいただければと思います。

 

・アンカのヘルスを半分にする

遠くから一瞬で近づいてバーストを叩き込んでくる上に無敵技で離脱も可能、更にその無敵技にも火力がある。ぼくがかんがえたさいきょうのひーろーみたいな性能をしており、33でも55でも間違いなくBANされている。いい加減にしろ。火力を落としてしまうとコンセプトが崩れそうなので、近づくリスクを上げて「上手い人が使えば止まらない」あるいは「cc多い構成だと腐りやすい」みたいな感じにすればいいと思うんですよね。

 

・リンゴを救う

どうしようもないじゃないですか。ブリンクだの引っ張りだの増やしておいて、リンゴはピストル回しながら小走りしてろってことですか? そんなのあんまりですよ。vaingloryリリース初期のレンジキャリーといったらリンゴで「うおー!すげぇー火力!止まらねぇーぜー!」って、なってたんですね。それがいまや大乱闘や電撃で遠くからアキレス腱だけを狙う陰キャ御用達の変態ヒーローと化しているわけです。涙がでますよ。トワリング中は一部のデバフ無効とかそれくらいあったってバチはあたりません。

 

・イェーツの引っ張りのレンジを短くする

大好きなんです、イェーツ。上でリンゴを救えとか言っていますが、リンゴみたいな引っ張られて袋にされたら終わりみたいなヒーローを引っ張ったときオーガズムを感じるんです。でもやってて「クソゲーだな」と思うので、もうちょっと短くてもいいかなと思いますね。もしくはCDを長くするとか。

 

・水着キャサリンのultのモーションを改善する

カッコいい、可愛いスキンが実装されたときに、半ば冗談で「スキンバフがかかっている」などと言ったりしますが、水着キャサのultのモーションはマジで分かりづらく、普通にバフだと思います。僕だって下手なりに反射を狙いますが、水着キャサと集団戦をしているときは、すみません、下ネタになりますが、挿入が約束されているのに延々と素股をされているような気分になるんですね。いやもう挿入ようよと。堪えられませんよと。心のなかで「早く撃って!早くピーッ!して!」と叫んでいます。

 

・フィンのレイドボスは撤廃する

大乱闘フリークからすると、最近になって所持者が増えてきたレイドボスがマジでウザいんですよ。強いとか弱いじゃないんですね。MOBAというゲームの空気中には怨嗟や罵詈雑言が窒素より多く含まれていると思うんですが、エースを取ったとき、仮初めですが平穏というか、まあまあまあまあって雰囲気が、少しは生まれるじゃないですか。レイドボスはそれをガン無視してるんですね。ブレポや龍の目を積んで3人で殴り続ければ倒せますが、それはフィン以外を倒している前提なんですよ。で、クマムシよりしぶといレイドボスがタレットより前でミニオンを止めてバリアつきのタレットにダイブを強要させると。いい加減にしろ。しかもこれバトルパスで配ってるんですよ。2ヶ月後に大乱闘するのがいまからげんなりしますね。クソゲー作って激ウマパスでそれ配るって、モバレジェの開発からスパイでも紛れこんでるんじゃないかと思いますね。

 

熱くなってきたのでこのへんで。調整は関係ありませんが、エロいスキンが欲しいです。またね。

SEMCへの問い合わせと返答

なんか新ヒーローが発表されていて、ジャングルの女獣人なんですが、可愛いんですよ。いい加減にしろと言いたい。なんなんですか。アンカとかマレンとか、ジャングルは恵まれ過ぎてるんですよね。強さとかどうでもいいんです。可愛さ美しさですよ。キャリーにはグウェンとかキネティックとかいるじゃないですか。キャプテンはと言えば下半身が蛇の子とキャサリン姐くらい。僕キャサリン下手なんですよ。僕が使える可愛いロームヒーローを実装しろ!!!

ということでSEMCに問い合わせをしました。数時間で返事が返ってきて神運営だなと思いましたよ。

 

Message received: キャプテンヒーローのむさくるしさについて

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9月28日 午後09:13 PDT

いつも楽しくプレイしています。楽しいコンテンツを提供いただき、ありがとうございます。

掲題の件ですが、キャリーやジャングルのヒーローには細身で可愛い女の子がいるにも関わらず、キャプテンにはそういったヒーローがあまりいません。
だいたいむさくるしいです。

悲壮感の塊のようなアーダン
リバートロールのフィン、
ハゲのおっさんランス、
下品な鳴き声の獣フリッカー
風俗で本番を迫るのが生き甲斐って感じのイェーツ、
ローレライは可愛いなと思いますが、下半身が蛇です。

キャサリンの水着スキンは可愛いですが、それしか救いがなく、ドラフトピックにおいては片方のチームしか使えません。もう少し可愛いキャプテンヒーローが欲しいです。
欲を言えば、褐色の女の子がいいですね。

ぜひ本国にお伝えください。
以上よろしくお願いします。


今後もVaingloryを楽しみにしています。

 

[Super Evil Support] Re: キャプテンヒーローのむさくるしさについて

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更新者: SurreptitiousMikan、9月28日 午後11:45 PDT

こんにちは。

日頃よりVaingloryをご愛顧いただきまして誠にありがとうございます。
また貴重なお時間を割いてのご連絡、ご提案感謝いたします。
現在のキャプテンヒーローへの一言コメントが面白すぎて、
笑ってしまいました。

褐色の女の子のキャプテンヒーローですね!
導入されるかどうかのお約束は、
サポートチームの方では出来かねるのですが、
開発チームに提案いたしますね。

引き続きゲームをお楽しみください。

 


SurreptitiousMikan

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とのことでした。おれは開発チームを信じる。次に実装されるキャプテンヒーローがホテヘルの女の子の写真パネルを凝視してフォトショの形跡を探るおっさんライクなやつとか、藤岡弘探検隊が探しているような化け物だったら承知しない。いいか? 褐色の女の子だ。ロリじゃないぞ。あと硬めのでメレーで頼む。乳もそこそこ盛っといて欲しい。そこそこな。以上、よろしくお願いします。

最近VGやってて思ったことを箇条書きにする

ここのところなんか珍しくvaingloryをプレイしているのでやってて思ったことを箇条書きにします。

 

・5V5が楽しい

よく3人編成のバンドのインタビューで「音数が少ないから全員手を抜けないんですよ」という旨の発言があって、それは3V3にも言える。少しの失敗が勝敗に大きな影響を与えるし、何よりめちゃくちゃ目立つ。

「Heybro!鼻でプレイしてんのか?」

たぶん僕の家を知っていたら燃やすだろうし、職場が一緒ならロッカーに醤油を撒き散らすだろう。そういった嫌がらせを平気でするような奴らがPvPのゲームにはうじゃうじゃいる。

それが5V5ならどうだ。ちょっと変な動きをしたところでそこまで目立たない。3V3なら自分を抜いて5人しかいないが、5V5は9人もいる。ボトムサポートスカーフなどの蛮行に及ばない限りは比較的のびのびとプレイできる。

 

・新ヒーローが強い

あんまりやってなかった期間があったので詳しくないけど、ヴァーリア実装あたりから新ヒーローが強くないですかね。あとグローリーで解放できるまでの期間が2週間とかになっている。ICEを使わせたいのは理解できるけど、BANが鉄筋コンクリートみたいにガチガチに固定されてゲーム性を損なっていると思うんですよ。なんとかなんないですかね。初期ヒーローのアーダンが未だに毎試合居るのを見るとブラック企業の中間管理職を想起して暗澹たる気持ちになるんですよ。僕も使っていますが。

 

・バトルパス

1,250ICEで購入できるバトルパスですが、全ての報酬を集めるとICEだけでも1,475ICEになるんですよ。錬金術かな? 無課金や微課金でプレイしている人は一回これを購入すればずっとバトルパスを購入し続けられる。次のシーズンに存在する保証はありませんが。しかし1,200円なら学生でもお小遣いで買える額だと思うし、何十時間何百時間もプレイするなら全然安いと思うんだけどなぁ。風俗なんて1時間で15,000円とか払わないとダメですよ。

 

とりあえず今日はここで終わり。最近まあまあプレイしているから思いついたらまた書きます。またね。

ストームクイーンの後悔

  リンデンバウムの香りが鼻腔を満たす入浴剤の溶け込んだ湯を手ですくい、凝りに凝った首にかけながら、ストームクイーンは考えている。

「どうしてこんなに重い兜を被っているのだろう?」

  帝国で召抱えている仕立屋に衣装を発注する際、あまりに浮き浮きしてしまって、あれもこれもと注文をつけ過ぎてしまった。

「兜には山羊の角が絶対に必要だ。蝙蝠の羽も欠かすな。腕には鴉の翼を称えよ」

  メニューの美味しそうなものを片っ端から注文した挙句食べきれない子供のような発注だったが、仕立屋の腕が大変素晴らしく、見事な衣装が完成した。

「ドラゴンが奪われるより先に、首が折れるかも」

  ストームクイーンに時間はない。

最近VGやってて思ったこと箇条書きのあれ

vaingloryはそこそこプレイしているのにブログの存在を忘れていて全然書いていませんでした。今日のお昼頃に突然脳内でゾンビが喋り始めたのをきっかけにここの存在を思い出したので書きます。なんか長くなった。

 

・任侠フィン

「いつの話をしているんだよ」と憤慨なさるのは至極当然の理であることを承知で申し上げたい。『本当の芸術は永遠である』と。少し気取った言い方になったので卑近な表現で申し上げると、マジ・ヤベー。恐らくこれは僕のなかでいつ見てもいいなぁという類のそれだと思う。フィンのスキルのダイナミックな性質を上手く表している。実装された当初は多くの人が「このスキン絶対バフかかってる」と口を揃えて言っていたが、それはもともとあった派手さが強調されたことに由来するんじゃないか。

唯一欠点があるとすると、"任侠"という言葉に「放射能を撒き散らす」というおよそ意味不明な定義を加えた点だが、そこもまぁ、ダイナミックだということにしておきますか。クイブルクイブル。

 

・少しずつtireを上げています

7bから8sまできました。

僕は「tierはあんまり興味ないなぁ」と思っていて、その理由は

1.楽しければいいので、そもそもそんなには上手くなりたいとも実力を客観的に証明したいとも思っていない

2.大乱闘が楽しすぎる

3.熟練度の指標として少し正確さに欠ける(ざっくりと、ある程度は正しい思う)

という3つです。

じゃあなんでtierを上げているのかというと

1.人にtierを訊ねられることがそこそこあって、答えたときに「あんまりランクやってないんだけどね」とか言うのちょっと言い訳っぽくて恥ずかしいけど7bよりはたぶん上手いなと思っていた

2.自分のアカウントに表示されたことのないトロフィーを眺めてみたかった

という2つです。

味方がだいたいtier9トロフィーとかで恐らく敵もそれくらいらしく、負けてもほとんど減らず、勝ったらそこそこ上がります。このままぼちぼちやっていたら9までいきそうだなぁという感じ。自分の名前の下に9のトロフィーとかあったら変な感じがするだろうなぁ。

 

・チャーンウォーカー

ダサい。そんなにスタイルがよくないその辺の人が超マイナーなアメコミの敵のコスプレをしているみたいだ。でもそれがいい。おれもスタイルが悪いので少し親近感がある。あんな格好はしないけど。

スキルを見ると、ローム運用に適しているように感じる。面白い性能だと思う。最近はもっぱらローマーなので嬉しい反面、「またクルーシブルの重要性が上がるのかな…」と戦々恐々としている。これはローマーのジレンマだね。まぁ楽しもう。

 

なんかまだ色々ある気がするけど、疲れてきたからこの辺で。またね。

屍ハンターと屍の会話

 

「ああ、いたいた。おーい」

「うわ、ハンターじゃん」

「早めに見つかって良かったわー」

「なんなの、狩るの?」

「仕事だから狩るつもりだけど」

「仕事だからってさ、罪悪感とかないの? 一応、こうして喋ってるわけじゃん」

「それはほとんどないなぁ。だって人襲うし」

「まぁそうなんだけどね」

「でしょ。んじゃやるね」

「ちょっと待ってよ。一応俺、屍協会のこの辺りの支部の理事やってんだよね。俺やっちゃうと協会が黙ってないと思うけどなぁ」

「なに、屍協会ってのがあるの?」

「あるよ。しかも結構デカい。この国全体にネットワークがあるし、ゾンビもスケルトンも所属してる」

「うわぁ、めんどくさそう」

「そうなんだよ。毎週木曜に定例会ってのがあって、まぁ無駄な会議なんだけどね。分かりきった問題点を挙げながら、うーん困ったねぇ、とみんなで唸るだけ。そういうのに出席したり、最近またゾンビとスケルトンで派閥争いが激しくなってきてるんだよね……」

「大変そうだね。まぁ俺が言ったのは狩るのがめんどくさいってことなんだけど」

「おっかないなぁ……。それにしても、協会を知らないハンターなんて初めて会ったんだけど、きみはもしかして新人?」

「そうそう、今日からやってんだよね」

「マジ? んじゃこれ、ワンチャン勝てるかもなぁ。俺、何回かは手伝いでハンター倒したことあるんだよね」

「あーそうなんだ。まぁでも、たぶん大丈夫と思う」

「なんか自信あるみたいだけど、何、もともと武術とかやってたの?」

「いや全然。でも金持ちだからめっちゃ良い武器もってきてるんだよね」

「さっきからなんか銃イカツイなとは思ってたんだよ。やっぱ強いのかそれ」

「銀の弾が同時に6発でる。それを3秒間で15回連射できる」

「めちゃくちゃじゃん。そんなの撃たれたら死んじゃうよ」

「そういう道具だからね。じゃあそろそろ」

「ねぇ、さっきからなんか急いでない? なんなの。なんかもうちょっと、一悶着しようよ」

「ええ……もう十分でしょ。生放送始まっちゃうんだよね」

「テレビかネットか知らないけど、録画とかアーカイブとかあるよね。そんな急ぐ必要あるの?」

「放送してるときに観てたらみんなで一緒に盛り上がれるんだよ、Twitterとかで」

「ああ、わかる。後からタイムライン追っかけてるときさぁ、ちょっと寂しいよね。空になったピザの箱を見ている気持ちになる」

「ちょっとよくわからないけど。じゃあそろそろ」

「わかったわかった。じゃあこうしよう。また後日、殺してもいい屍を殺しやすく用意するから、今日のところは見逃してくれない?」

「なんだよ殺してもいい屍って。仲間じゃないの?」

「まぁいろいろあるんだよ。全部で3,000体くらいは用意できると思うんだけど、どう?」

「それはすごいな」

「一応理事だからね」

「3,000体はアツいなぁ」

「でしょ。んじゃまた連絡するよ。LINEやってる?」

「やってるやってる、これがID」

「また連絡するよ」

「うん。んじゃまたね」